腰椎分離症について

腰椎分離症

かくいう私が腰椎分離症です。

中学三年生の時に腰痛がひどいため整形外科を受診したところ、第4,5両腰椎分離症と診断されました。

コルセットを作成し、4か月程度運動禁止で過ごしたのですが、結局骨癒合はしていないといわれました。

どの骨がついていないかまでは中学三年生の自分には理解できなかったため詳細は不明です。

将来すべり症にならないか不安です笑

当院では高齢者の診察が多いので、若年の腰椎分離症を診断する機会が少ないです。

そんな腰椎分離症についてまとめてみました

・腰椎分離症

診断はCTで、

初期(部分的骨透亮像あるいはhair ine様の亀裂がみられる)

進行期(明瞭な骨欠損や小骨片がみられる、分離部周囲の骨硬化はない)

終末期(分離部周囲に骨硬化がみられる、いわゆる偽関節状態)

初期では3か月の固定で94%で骨癒合進行期では6か月で64%の骨癒合、終末期では0%の骨癒合とされています。

画像診断にはCTが有効ですが、被ばく線量が多いため、基本的にCT撮影は初診時と、MRI-STIR像で高輝度変化が消失した時点のみの2回とすることが望ましいです。

分離症は関節突起間部の腹尾側の骨吸収から始まることが判明し、関節突起間部の骨折線が明らかになる前に椎弓根周辺にMRI高輝度変化がみられることがわかりました。この時期を超初期とし、3病期に加えて治療を行う必要があります。

またCTを撮影する際は、2mmスライスで椎弓の傾きに合わせたoblique-axial像で撮影する必要があります。

治療は硬性体幹装具を着用し、スポーツ中止。

基本的に1か月毎にMRIを撮影し、STIR像の椎弓根高輝度変化が消失した時点でCTでの骨癒合状況を確認後、スポーツ再開を許可。スポーツ再開時には、腰椎伸展防止装具を着用を指示します。

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