橈骨遠位端骨折
橈骨遠位端骨折は圧迫骨折や大腿骨近位部骨折とともに脆弱性骨折の代表的な骨折です。
私を含めて若手の整形外科にとっても執刀する機会がおおいです。
当院では転位がほとんどないような骨折でも手術をすることが多いです。
手術の最大のメリットは外固定期間の短縮ですが、そのメリットはかなり大きいと考えます。
当院ではインプラントはHoya社のstellarを使用してます。stellarはスクリューの角度を三段階に調整できるが魅力で、骨折形態にあわせてスクリューの角度を変えることができます。
比較的活動性のある年齢層で多く、生涯骨折率は女性が14.5%、男性が1.7%とされます。
残存変形の許容範囲については絶対的なきまりはありません。
青壮年者では
dorsal tilt 10°未満かつulnar plus variance健側差2mm以下であればほぼ許容されます。
関節内骨折では
青壮年者ではX線上で2mm未満のgap、step-offは許容されます。
受傷後早期、遅くとも受傷2週間以内に行うことが望ましいです。
受傷3週を経過すると、瘢痕性の癒着が強くなります。
高度の粉砕例は受傷3日以内の超早期か、受傷10日ほど創外固定で短縮を防止して2期的に行います。
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